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旧 第二高等学校書庫
〈 東北大学文化財収蔵庫 〉

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四面ごとに様々な表情を見せる外観。

大正14年に旧制二高から東北帝国大学に移管されて以来現在まで、考古学関係の収蔵庫として使用されている。国指定重要文化財2件を含む3,600件の資料が収蔵され、国内外の研究者・様々な機関に活用されている。

窓台の縁は階ごとに異なる装飾が施されるなど、煉瓦造りの重厚感の中にも隅々にまでわたる細やかなデザインが目を引く。

撮影:昭和33年

旧 第二高等学校書庫

<東北大学文化財収蔵庫>

年代
明治43年/平成24年改修
構造階数
煉瓦造3階建
建築面積
83㎡

旧制第二高等学校の敷地内に書庫として建てられた建物。煉瓦積みに黒瓦葺きの寄棟屋根を乗せた特徴的なデザインで、四隅と壁の中間に建物の補強を目的とした添え柱が設けられ、下の階に行くほど太くなって安定感を増す構造になっている。基礎は色替りの煉瓦を周囲に廻し、切石を敷き、その上に煉瓦壁体をイギリス積みで積み上げている。軒にはデンティル(歯飾り)がつけられ、各壁面には各階の窓台の縁に壁面と一体となった色替わりの赤褐色煉瓦によって水平の装飾帯ストリングコース(蛇腹)が施されている。東妻側にセグメンタルアーチを上部に架した出入口を設け、外側に両開きの鉄板扉、内側には引き込みガラス戸を用いている。これらの添え柱とストリングコース、窓の配置のアレンジによって、各壁面は様々な表情を作り出している。
内部は、木造で独立柱を立てて床を支え、木造トラスの小屋組みからなる。各階とも間仕切りのない漆喰仕上げの内壁の1室となっており、南東部に木製階段が設けられている。現在は文化財収蔵庫として、東北地方を中心とする旧石器時代から近世までの資料が収蔵されている。明治維新後、全国に建てられた煉瓦造建築の歴史を今に伝える仙台唯一と思われる遺構であり、貴重な都市財産となっている。

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